JAMDAブログ

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2016年01月06日

[  第44回 JAMDA NY研修レポート  ]


【 NYへ 】

この時期のNYは寒いよ~。と周りから言われていましたが、JFK空港に到着し外に出てみると想像していたよりも暖かい気候で一安心。バスに乗り込み、ホテルに到着したのが8:00p.m.すぎ。Empire State Buildingの近くでアクセスも良くとても素敵なHOTEL WOLCOTT。到着してからまもなく、今回ご一緒させていただいたメンバー数人と時差ボケを気にする間もなくホテル周辺を早速散策へ。Broadwayを通り、Macys’ からTimes Squareまで一直線。ショッパーのカタチをしたMacys’の大きなサインが見えてくると更に人も増え賑やかに。NYに来た!! という気持ちが一気に高まりました。ショーウィンドウの前にはたくさんの人。遠くから見ても華やかなWD、子どもから大人までWDの仕掛けに夢中になったり、動画や記念撮影をしたりと様々。日本とNYのクリスマスの意識の違いを目の当たりにしました。Macys’は風除室デジタルサイネージが壁から天井まですごく、店内に入った瞬間のガーランドの多さにも圧巻。遅い時間にも関わらずTimes Squareのネオンと人の多さに驚きながら、初日は興奮気味で夜が更けていきました。


【視察1日目】

ニューヨーカーのようにマフィンで朝食。コーディネーターの岩田氏の説明を聞きながら視察1日目がスタート。手のひらにのせられるサイズの自由の女神を見ることができるBattery Parkへ。マンハッタンのビル街も見られ気持ちの良い場所でした。
その後World Trade Centerへ移動。メモリアル博物館には残念ながら行けませんでしたが、もう14年前の出来事なのだと改めて思いながら・・・。再開発中ということもあり建設中の建物も多くありました。そこから歩いてウォール街へ。ニューヨーク証券取引所やジョージワシントンの像が立つ、Federal Hallも視察。ギリシャ神殿に出てきそうなファサードに圧巻。他にも、ティファニーのドアマンのティファニーブルーのマフラーがとても素敵だったり、ベンダー(街中のいたるところにいる屋台)が移動している所にも遭遇できたりと、面白い発見もありました。
次の目的地は、ハイライン。高架貨物線跡を再利用した空中緑道の公園で、線路がそのまま残っており、高い位置から景色をながめることもできるので、散歩するのに最適な場所。天気に恵まれたこの日もランチなんかできたら良いな、と思いながら散策。
ハイラインの中間地点ぐらいから歩いて次の目的地、チェルシーマーケットへ。工場をリノベーションして作られたマーケットで、店内はフードからファッションまで幅広く充実していました。ゴールドやシルバーのテープの装飾が印象的。ランチタイムも兼ねた視察だったので、ロブスターが有名なお店でランチと思っていましたが時間が足りず・・・残念。でもファットウィッチベーカーリーで、人気のブラウニーとチョコレートは購入。
バスでソーホー地区へ移動。もともと倉庫街でしたが近年ではショッピング街になっており、小さなお店から百貨店まで色々。
最後にアデルショールームへ。デ・フィレ(:フランス語、ファッションパレードの意味)というコレクション名。ショーの舞台裏をのぞいているような演出になっていました。フロアから衣装などを様々な外部デザイナーとコラボしていたのも印象的だったこと、リアルマネキンが多いことやポーズからメイクも大変興味深い内容でした。


【視察2日目】

Blooming dale’sを視察ということで、一同正装にて訪問。外回りWDから各階フロアを案内していただきました。白と黒のチェックを基調とした店内。WDはお客様とお店とのコミュニケーションの手段の1つというお話や1ディレクター+6人の助手で動いている事、お店の顔ともいえるショッパーのお話など、たくさんお話を聞け、1つ1つの質問にも丁寧に答えていただけました。WDの展開で、香りや音など五感をテーマとした仕掛けがとても興味深かったです。記念になるお土産まで頂き、とても貴重な時間を過ごせました。
アミアさん、ありがとうござました!
次に、ニュージャージー州にあるガーデン・ステート・プラザへ。5つのアンカーテナントと300を越える店舗がはいっている大きなショッピングモール。消費税が高いNYなので、衣類だけでもTax Freeなのが人気の秘密なのかな、と感じました。モール内には大きなメリーゴーランドから、映画館や日本食があるフードコートまで。1日いても飽きずに過ごせそうなほど。日曜日がお休みだということに日本では考えられないと、驚きました。
最後にブルックリンのウィリアムズバーグ地区へ。もともと工場が多かった地区で、家賃が安いことからアーティストが多く住むようになったそうで、いたるところにペイントされた壁面、空中に吊り下げられたサルの人形や、ハイヒールまで、様々なアートが街中に溢れていました。マーケットや小さなギャラリーまで面白そうなお店が多く並んでいました。


【視察3日目】

最終日は自由研修。行きたいと思っていたファッション工科大学や朝マーケットは日曜日ということもあり残念ながらお休み。普段私は百貨店などをメインにお仕事をさせていただいていますので、今回は百貨店をメインに視察するコースを選択しました。
お店がオープンするまでに時間がたっぷりあったので、朝早くにメトロカードを使って、セントラルパークの西側、アッパーウエストサイドまで移動。
ランニングする人、犬の散歩をしたオシャレなマダム、ニューヨーカーの朝は早い。路上にチョークのペイント、外壁や柵・街頭など1つ1つのデザインに感動しながら住宅街を朝散歩。地元で人気と聞いたパン屋さんでオシャレに朝食・・・と思っていましたが長蛇の列と品切れが目立ったので、地元スーパーFairway(ビニール袋がカワイイ!)にて朝食を購入しセントラルパークへ。公園内には、地元の人から観光客までたくさんの人。公園内のいたるところで歌を歌う人やダンスする人、シャボン玉のパフォーマンスをする人など、たくさんのショーを見ている気分になれました。
百貨店のオープンに合わせて5番街へ移動。バーニーズニューヨークからスタート。氷のお城が印象的なWDで、氷彫刻の実演をしている演出には驚きました。以前から見てみたかったFAO SchwarzとDylan’s Candy Bar。FAOは閉店してしまい見ることができないのは残念でしたが、Dylan’s Candy Barは入口から大混雑。有名人が多く訪れるお店で人気もあり内装もポップでカラフル、大きな造作のキャンディーやチョコレートに圧巻。店内の香りも甘い、見た目もお腹も大人から子供まで楽しめる環境になっていました。
百貨店は、ドキュメンタリー映画で見たBergdorf Goodmanをはじめ、Henri BendelやSaks Fifth Avenue、Lord & Taylorなど、時間が許す限りWDから店内まで見ることができとても良い勉強になりました。個人的に好きだったLord & TaylorのWDはテーマが、『A Few of Our Favorite Things:みんなのお気に入りのもの』。WDの背面に大きなスクリーンを、その前にお菓子の家や大きな白い時計、24個の窓がある大きなお家など、作り物と映像音楽全てがリンクしていて思わず見入ってしまうほど。子どもたちが食いついて見ているのにも納得のWDでした。Saks Fifth Avenueの外壁の光と音のショーも観賞していた人たちの最後の歓喜と合わせて鳥肌がたつほど感動しました。


【最後に・・・】

3日間の視察はあっという間で、もう少しゆっくり見たいと思う場所もありましたが、レポートでは書ききれない程、盛りだくさんな内容でした。視察以外の時間もNYならではのスポットにも足を運びながら、滞在中とても有意義な時間を過ごせたと思います。
NYでは、誰もがわかるテーマになっていること、従来の装飾をしながらデジタルコンテンツも活用しながらメリハリのある展開になっていました。お店⇔お客様のコミュニケーションの場ということも体感でき、見ていてワクワクする気持ちにもなれました。
今はネットで簡単に海外の情報も集めることが出来ますが、やはり自分の目で見ること、街中の空気を感じることの重要さを改めて感じました。とても良い刺激になりましたし、今後の自らのスキルアップにも繋げられればと思っています。
普段、同業他社さんと接する機会が少ないので、今回の旅行で色々お話もでき、メンバーにも恵まれ本当に良かったと思います。ツアー企画・運営をされた奥村さん、現地コーディネーターの岩田さん、本当にありがとうございました!

 

株式会社 七彩 東京支店 デザイン部 工藤由香

投稿日時:2016-01-06