マネキンの全て

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マネキンのすべて 続編1996年〜2000年

マネキンミュージアム

The museum of mannequins 2006

2006年の象徴的な出来事はライブドア・ショックでした。六本木ヒルズ族の一人堀江貴文ライブドア代表取締役社長兼CEOが証券取引法違反容疑で逮捕されたのはこの年でした。

国内製造業の海外移転が進み、国内全法人の18.1%が海外生産を行っているとの統計資料が発表されました。因みに1996年段階では10.4%でした。その結果、国内産業の空洞化を招き、雇用機会の喪失、地域産業の崩壊、技能ノウハウを生む生産現場の劣化、貿易黒字を生む国際競争力の減退や喪失といった悪影響が指摘されています。

この年の商業施設で話題になったのは、表参道の旧同潤会アパートを取り壊し、安藤忠雄氏設計によりオープンした 『表参道ヒルズ』でした。

一方マネキンと密接に関係する出来事は、"やせ過ぎモデル問題"に対する議論が翌年にかけて過熱したことです。この年の11月、ブラジル人モデルが拒食症により死去したことがきっかけで、「やせている=美しい」という誤った美の観念を与える危険性が指摘され、ファッション界を揺るがしました。

『AFPBB News』などの報道によると、既にスペインでは9月の段階で、一定の体格基準(BMI値18以上=身長175 cmの場合56キロ以上の体重)に満たないモデルの登用を禁止していましたが、イタリアも12月、同様のガイドラインによる倫理規定へ政府とファッション団体が署名を行ないました。翌年1月には、アメリカファッション協議会は規制を設けない代わり栄養面に関する食事教育を呼び掛けます。さらにスペインの大手アパレルチェーン『ZARA』を有するインディテックス社は、スペイン厚生省の策定した"美の新基準"ガイドラインに従うことを発表します。このガイドラインでは、出場モデルのみに留まらず「店頭ディスプレイ用マネキンのサイズは38号(日本では9号)以上」、「46号(日本では17号) の服を店頭のわかりやすい位置に並べなければならない」など、マネキンに関する細かい内容も含まれます。そして、フランス、イタリア、アメリカ、イギリスで は、ファッション協会などの代表が集まり拒食症を含む健康問題全般を協議する会議を開催し、各国が協力してこの問題に取り組んでいくことを確認しました。

さらに2010年、ロンドンで摂食障害の支援団体が『アデル・ルースティン』のメンズ新作マネキンを「やせ過ぎ」と指摘し波紋を呼びました。マネキンはそれぞれの時代の理想の美を映し出す鏡と言われてきましたが、現代におけるマネキンの理想の美を考える、ひとつのきっかけとなることは確かです。

1.エレガントな中にキリッとした強さを表現

2.従来と違うタイトスリムなヤングメンズ

3.身長を少し低めに設定して若さを強調

4.時代と共にクールな男の子が出現

5.時代と共にクールな男の子が出現

6.マンガのようなフェイスが特徴

7.メークでスパニッシュを演出したアブストラクト

8.筋肉を意識した象徴的な造形

9.シンプル&シックな美しさのリフトアップアブストラクト

10.思わず笑みがこぼれる冬の1シーン

11.モデルの撮影シーン、コスチュームも映える

12.筋肉を意識した象徴的な造形

13.ヨガポーズの婦人マネキン

14.「更紗今昔物語展」国立民族学博物館

15.ニューヨークのファストファッションブランド

16.キャラクターフィギュア

17.競馬騎手の記念イベント風景

18.毛利臣男「毛利の服展」明治神宮外苑・聖徳記念絵画展

19.白を基調にした応用範囲の広いシンプルな什器

20.シンプルでポップな形状のボックスシリーズ

21.ギリシャ柱のバリエーション