マネキンの全て

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マネキンのすべて

日本のマネキン 〜人と作品〜

マネキンミュージアム

1950年代〜1990年代の注目作品集

1950年代


1955年(昭和30年)
FRP以前のファイバーマネキン。当時は各人形に名前がつけられていた。このマネキンの名前は「淑子」。


1955年(昭和30年)
1950年代を代表する大ヒット・マネキン。ファイバー製である。サイズはB81cm・W52cm・H83cm。故・村井次郎の不朽の名作。


1958年(昭和33年)
イージーオーダーの全盛期を迎え、売場にマネキンが林立した当時の、爆発的にヒットしたマネキンの一つ。


1959年(昭和34年)
フランス人ジャン・ピエール・ダルナ作の"ダルナマネキン"。それまでのマネキンのイメージを一変させるセンセーションを巻き起こした。W49cm。FRP製第1号であることも注目される。

1960年代


1960年(昭和35年)
ファッション傾向が活発な動きの大きなものへと変化の兆しが見られたのをいち早くキャッチして、マネキン制作に導入して大きな注目をあびた作品の一つ。


1962年(昭和37年)
イージーオーダー時代の大ヒット・マネキン。キュートなファニーフェースとボディ(W50cm)が、1960年代マネキンの流れを決定づけた。


1962年(昭和37年)
ファッション市場がイージーオーダーから既製服へと替わり、マネキンも多種多様なキャラクター性のあるものが求められた。このマネキンは、片足で背伸び立ちしたような、軽快で活動的なヤングマネキンとして、多くのマーケットを賑わした。


1965年(昭和40年)
イージーオーダー全盛時代に人気の高かったマネキン。ある百貨店は、イージーオーダーコーナーを、すべてこのマネキンで構成した。


1966年(昭和41年)
ミニスカートの一大ブームの中で、ミニスカートの女王となったツィギーは、アデル・ルーツスティンによって、マネキンドールとなり、たちまち人気者となった。


1968年(昭和43年)
ミニスカート全盛時代の大ヒット作。ミニのキャンペーンモデル・ツィギーをイメージしたマネキンで、膝が出るのでリアルに作られているのに注目したい。

1970年代


1973年(昭和48年)
1960年代のダルナに対して、アデルはその強烈な個性とリアルなボディ、躍動感のあるポーズとで、1970年代の日本のマネキンに大きな影響を与えた。


1974年(昭和49年)
実在の人間をそのままマネキンにする発想から生まれたスーパーリアルマネキン。ライフスタイル提案型ディスプレイに使用され、大きな反響を呼んだ。


1974年(昭和49年)
スカルプチャーヘアーの草分け的マネキン。躍動感あふれ、演出力が高い。


1975年(昭和50年)
テクノファッションなど、当時の時代感覚に合った、無機的でありながらどこかユーモアを感じさせるヘッドレス・マネキン


1979年(昭和54年)
ERPへの画期的な転換より、よりリアル性の高いマネキンが求められた。そうした中で、いろいろな生活シーンを表現するポーズや表情が求められ、このマネキンも誕生した。

1980年代


1980年(昭利55年)
1980年代のニューフェース、インスピレーションタイプの人気マネキン。


1981年(昭和56年)
1980年代の新たな流れの中で好評だった、アールデコのマネキン。


1982年(昭和57年)
ロングランを続けている婦人マネキンの実力派。デビューした時は評判が一気に高まった。


1982年(昭和57年)
マネキンのリアル化の進む一方で、さまざまな抽象化の流れも活発化していった。リアル化と抽象化の間で、このマネキンも出現した。


1982年(昭和57年)
グラフィック感覚の板状マネキン。従来のマネキン人形の概念を超えた、軽快でシャープなシルエットが時代感覚にジャストフィットし、世界のディスプレイスペースに進出した。


1984年(昭和59年)
大人のイメージを追求した女っぽいマネキン。48のポーズバリエーションを展開し、国内はもとより海外でも高い評価を得た。


1984年(昭和59年)
1980年代の新しい流れスカルプチャータイプで人気のメンズマネキン。


1984年(昭和59年)
ロンドンのジェミニ・マネキン社との提携作品。個性の強いキャラクターマネキンが、さまざまなウインドーのイメージ演出に用いられた。


1985年(昭和60年)
デンマークのヒンスガウル社との提携によるリアルマネキン。


1985年(昭和60年)
自然なポーズの先がけとなった。1980年代を代表する大ヒットマネキン。ファッションデザイナーの人体感を投影し、高い評価を受けた。今日でも根強く支持されている。


1985年(昭和60年)
NJニッセン社製のスポーティタイプ。ポーズの華麗さが受けて、スポーツ市場以外にも多く使われた。未だに人気を維持している。


1985年(昭和60年)
1980年代の新しい流れ、スカルプチャータイプの好評だったシリーズ。


1986年(昭和61年)
彫刻の技法をマネキンに生かした アート感覚豊かなシリーズ。スカルプチャーヘアー全盛期の中でもヒットした。


1986年(昭和61年)
1980年代のヒットマネキンの一つ。


1987年(昭和62年)
ハイグレード、ハイセンスで幅広い人気を得たマネキン。


1987年(昭和62年)
特殊塗装の抽象化した紳士マネキン。


1987年(昭和62年)
自立する女性を直線的なポーズと水平な視線で表現。ウィッグは造形的に、肌色はMDのカラーを際立たせるように温かみのあるグレーを基調としている。


1987年(昭和62年)
ユニークなキャラクターで評判となったマネキン。NHKの全国ネットでニュースとして報道された。その他テレビや新聞、週刊誌でも取り上げられ、通常の2倍のリース料であったが、全国各地で広く使用された。


1987年(昭和62年)
ネオジャパネスクのブームが到来。それを先取りした和風のヘアースタイルと顔(メイク)の奇妙なバランスが話題となった。


1988年(昭和63年)
コミカルな子供のフェイスを、ボディにワンタッチで着脱できる。(ボディは3歳、5歳の2種類)


1988年(昭和63年)
1959年(昭和34年)秋に開発されて以来、37年の歳月を迎えるキャラクター人形。当時の時代背景を反映した展開で、多くのバリエーションを生んだ。


1988年(昭和63年)
当時のレトロ調ブームに乗って、タイミングよく発表し、好評だったシリーズ。


1988年(昭和63年)
イブニングを意識した、ゴージャスに仕立てた演出度の高いマネキン。MDの差別化につながり、高い評価を得た。


1989年(平成元年)
ロングセラーのスタンダードタイプ。海外からも引き合いが多かった。今日でもコンスタントにベーシックな人気を保っている。


1989(平成元年)
彫刻感覚マネキンを定着させた紳士のスカルプチャーマネキン。流行に左右されない個性が好まれ、ヨーロッパ各地のディスプレイにも愛用されている。


1989年(平成元年)
FRPによるマネキンのリアル化は、肉感や感性までリアル化する、スーパーリアルなマネキンへと進んでいった。

1990年代


1990年(平成2年)
デザイン処理された、スカルプチャーヘアのマネキン。


1990年(平成2年)
個性的な抽象化から、より商品主役のベーシックな具抽象ともいうべきソフト化がマネキンに求められた。


1990年(平成2年)
着映えのするタイプのマネキンとして好評を得た。


1990年(平成2年)
強烈な個性的マネキンが多く用いられる中で、ソフトでなめらかなボディラインをもち、エレガントなポーズをスカルプチャータイプにしたこのマネキンは、一度に数体まとめて使用するという方法で、大ヒットした。


1991年(平成3年)
イメージを大切にしたマネキンのシリーズで、今日まで続いている息の長い人気マネキンである。


右:1992年(平成4年)
90年代の若い世代を表現したヤング・マネキン。
中央:1992年(平成4年)
キュートな表情のインパクトが強いマネキン。個性的なものとしては安定した人気を続けている。
左:1992年(平成4年)
上品な和風タイプのマネキン。サイズは、左がH174cm・B80cm・W61cm・H83cm。右がH175cm・B80cm・W60cm・H83cm。


1994年(平成6年)
今日のアクティブスポーツ人気を意識した近作のマネキン。こうした個性的なキャラクターが、ライフスケープの演出に重用されている。


1994年(平成6年)
米国パティーナ〜V社との提携マネキン。センセーショナルなポーズが注目を集めた。