≪ 戻る | 目次 | 次へ ≫ |
1965年武蔵野美術大学造形学部を卒業して以来、石田は金属を素材とした抽象彫刻の制作活動を精力的に続け、多数の作品を残している。 石田がローザに入社した1968年頃は、マネキンの全盛期で、作っても作ってもマネキンが足りないほどであった。 そんな時代を経て来た石田は、ベビーからアダルトまで全てをこなせるオールラウンドの原型師として、数多くのヒット作を手掛けてきた。
また、制作に要する時間は非常に短く原型室の中でもずば抜けており、特に改造などはお手のもので、大変なスピードだった。 1995年発表の『ロルフ』は、フォーマル・カジュアルのどちらでも使えるアダルトな紳士ハードヘアマネキンで、海外では複製されたダミーが数多く出回ったほどである。 手掛けたマネキンは、ファションデザイナーとのコラボレーションや、様々な素材を活用した物など、その数は計り知れない。
数々のヒット商品を生み出して来た石田は、いつも全てにおいて全力投球で作品に向かい、原型師の宿命として、絶えず新しい物作りに挑戦していた。 そんな石田は後輩たちに「自分の実力の100%以上の仕事をしなさい」と叱咤激励をしながら、40年以上もの長きにわたりローザの礎を作り上げて来た。
1997年作 フォーマル系の婦人リアルマネキン
1995年作 アダルトな紳士マネキン『ロルフ』
1976年作 『MICRO COSM』
1973年作 『祭』
1974年作 『作品』
1995年作 アダルトな紳士マネキン『ロルフ』
1995年作 アダルトな紳士マネキン『ロルフ』
≪ 戻る | 目次 | 次へ ≫ |