JAMDAブログ

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2016年01月07日

[  第44 回JAMDA 海外視察 NY クリスマスディスプレイ研修レポート  ]

2015.12.3 ~ 2015.12.8

この度、JAMDAのニューヨークのクリスマスディスプレイ視察の会に参加させていただき、
NY におけるVMDの考え方を勉強させていただきました。視察内容をご報告させていただきます。


【到着日:Macy`s百貨店】

WDはピーナッツの世界がジャック。
スヌーピーやチャーリーブラウンなどお馴染のキャラクターで賑わっていました。
ガラス面に貼られた鍵盤のビジュアルシートに触れると、WD内の立体の鍵盤が連動して動き、音を奏でる仕組み。子供たちが列をなして楽しんでいました。


【視察1日目:チェルシーマーケット】

元ナビスコのクッキーやケーキ工場跡地を改装し、アンソロポロジーなどの人気セレクトショップやカジュアルなレストランがキーテナントとして入っています。
日本でも古い倉庫や鉄道跡地を改装し、商業施設として生まれ変わる、リノベーションが流行っていますが、チェルシーマーケットと比べると、日本の方が改装の手が厚く入っていることを感じました。
日本のように美しく魅せることよりも地域に根付き、周辺環境に溶け込んだままの観せ方で、照明もかなり暗くまばらに点在し、雰囲気をつくり上げています。


【視察2日目:Bloomingdale`s】

ブルーミーの愛称で親しまれる百貨店。店内はモノトーンのチェックで構成された床が印象的でした。
装飾担当のアミヤさんに案内していただき、まずはいくつも並ぶWDを周りました。
今年のテーマは「五感で感じるWD」ということで、WDの中では光もの、動きもの、音楽が流れています。驚きだったことは嗅覚も楽しませてくれる、パフュームのような香りがWDから出ていたことです。ブルーミーではWDの位置づけとしてお客様とのコミュニケーションの場であり、商品を陳列する宣伝空間とは全く異なる考え方がありました。
好奇心の強いニューヨーカーに常に新しい商品の提案や、それをとりまく装飾を外部のアートディレクターと連携して2年以上の時間をかけて創りあげていくそうです。


【視察3日目:Bergdorf Goodman】

NYの高級百貨店でヨーロッパブランドからニューヨークのデザイナーズブランドまで取り揃えています。
大型のセレクトショップのようなイメージでした。店内はこじんまりとした広さの中で上手くVPのスペースを取り入れ、美しい演出をしています。
WDはパールやクリスタルで創りあげられたマネキンやオブジェで物語を作っています。


【最後に】

今回の視察の中でNYの文化や人々に触れ、「魅せられた」という感想を持ちました。
日本にも同じ商品があるにもかかわらず、購買意欲が掻き立てられる見せ方であったり、アメリカンジョークが飛び交う接客、ダイナミックな表現など飽きることのない街でした。空間の捉え方や、空間を生かすための自由なゾーニングなど、型にはまらないアイディアは自身のプランにも反映させていきたいと思います。

 

株式会社七彩 大阪支店 駒月ななえ

投稿日時:2016-01-07