JAMDAブログ

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2019年01月08日

[  第47回 JAMDA海外研修 ニューヨーク・クリスマスディスプレイ  ]

株式会社彩ユニオン
営業部 山口柚美

私は以前から、海外の売場装飾やディスプレイのスケールの大きさに非常に興味があり、日本と比較してどの様な違いがあるのかも関心がありました。今回の研修では日本と比較しながら売場やディスプレイ視察に取組ました。

ニューヨークの老舗百貨店であるmacy’sは、日本の百貨店売場とショッピングモール売場の中間の様な馴染みのある雰囲気がありました。什器よりラックでの展開が多く、特に下着売場は壁面什器、中央什器、VPと日本の下着売場でもよく見かける売場構成でした。どの売場に関してもPOPや吊り看板は比較的少なく、商品量重視な印象で、通路幅はとても広く確保していました。

階段やエスカレーターサイドでのマネキン展開はまさに日本の百貨店にそっくりでした。弊社が取り扱っていますHANSBOODTマネキンも、ニューヨークで多数見られました。

驚いたのは、エスカレーターが未だに木製の物が現役で動いていた事です。
(ジェットコースターの様に少しカタカタ鳴るのが恐かったです・・・)

最上階では、ホリデーシーズン限定で、サンタに会えるイベントブースも登場していました。日本でも百貨店で昔盛んにあった屋上遊園地の様に、ニューヨークの家族連れが休日に訪れるちょっとした季節のお楽しみスポットのようです。この様なサンタグルーミングはmacy’sだけでなく、ウエストフィールドガーデンステートプラザ等でも似たイベントが行なわれていました。

五番街では、高級店の店内、ショーウィンドウの造りに大変魅了されました。今回の研修で特に見たかったティファニー本店では、各階で徹底統一されたティファニーカラーが非常に綺麗でした。ティファニーカラーのロボットたちが所々でお出迎えしてくれます。

ロボット型自販機で購入できる香水などもありました。高級ブランドにおいてもよりお客さんの手に取り易い様な演出にチャレンジしているのでしょうか。

ウィンドウにおいては、デジタル(モニターや音響機器)とマネキンを融合しているウィンドウが非常に多く、一体どれだけの予算がかけられているのだろう・・・と驚きの連続でした。ブルーミングデールズでは、アニメ「グリンチ」とのコラボレーションで子ども向けのウィンドウながら、そのクオリティの高さに圧倒されました。「karaoke」と表示されたモニターとマイクが設置され、子どもが好きな曲を選択するとウィンドウ前でクリスマスソングを歌えたり、設置されているカメラで顔写真を撮影すると、ウィンドウ内にキャラクターのグリンチと、自分の顔が一緒にされるなど、見ている人々を飽きさせない工夫が散りばめられていました。

日本では商品量を見せる事に重きを置いたウィンドウが多く、ここまでエンタテイメント性を追求したウィンドウとの出会いは非常に衝撃的でした。日頃関わっているショーウィンドウの案件でも、今回の経験を生かせればと思っています。

日頃なかなかお会いできない同業社の方との交流や、現地の食べ物、現地の人々との交流など、滅多に経験できない事ばかりで数日間あっという間でした。今回の研修で培った経験を、今後の業務に存分に生かしてまた頑張っていきたいと思います。

投稿日時:2019-01-08